「いやー、増田さん。正直、WEBコンサルなんて仕事はもう先細りしていく一方ですよ。僕も早くそっち側の『実務の裏方』に完全シフトしたいっすもん」
夜のちょっとした雑談の席で、現役でゴリゴリにWEB広告を回している運用担当者が、ふとそんな本音を漏らしたんですよね。
現場で実際に数字と格闘し、泥臭くクライアントの売上と向き合っているプロほど、今の「WEBコンサル業界」の空気に強烈な違和感を抱いている。
「WEBコンサル」という言葉の賞味期限は、もうとっくに切れているのだ。
と私は感じました。
電車の前で手をかざす「自称コンサル」の滑稽さ?
SNSや動画で見かけたことがあるかもしれません。
駅のホームで、ちょうど滑り込んできた電車の前に立ち、手で「止まれ」のポーズをする男の動画を。

電車は単に「決められた時刻に、停車駅だから勝手に止まっただけ」なんですよね。
なのに男は、「ほら、俺の手のパワーで電車を止めてやったぜ」とドヤ顔でカメラを誇示する。
笑い話のようだが、今のWEBコンサル業界にはこれと全く同じ構造の人間が溢れかえっているのが現状です。
- 成果が出たら「ほら、俺らのマーケティングノウハウ(手ざし)のおかげ!」
- 成果が出なかったら「クライアントの現場(電車のブレーキ)が悪い」
もともと巨大なIP(知的財産)や圧倒的な認知度を持っている大手の会社に横から乗っかり、「ほら集客できたでしょ?」とドヤ顔をする。
だが、そんな「他人の威を借る狐」みたいな再現性のないノウハウを持って、地場の中小企業や地方の現場に乗り込んだところで、結果など出るはずがないと思っていて、
それって「現場」の空気感を上手く取り入れていないからです。
これはジュラシック・パークという世界最高のブランディング背景があるから成り立っていた手法を、文脈の違う場所に持っていって「恐竜出せばウケるでしょ?」と浅いオファーだけで押し切ろうとするようなもの。
現場の泥臭い文脈や顧客体験を無視した「表面上のカッコいいマーケティング」は、遅かれ早かれメッキが剥がれてメチャクチャになるわけです。
地方の社長さんたちが求めているのは「横文字」ではなく「生の証拠(プルーフ)」
特に、地場企業で戦っている社長さんたちは、目が肥えています。
東京や都会からやってきて、「フレームワークが〜」「マーケティングファネルが〜」と変に都会ぶっていきがっているコンサルなんて、はなから相手にされない。信用もされない時代になりました。
彼らが求めているのは、綺麗なスライド資料でも、聞き心地のいい横文字でもなく、
「で、あんた自身は自分の事業でどんな現場(店舗やサービス)をもってんの?」
という、生の証拠だけ。
守秘義務を楯に「他社の成果事例」をペラペラ喋るようなコンサルは論外。
だからこそ私も、まだまだ小さいですが自社でレンタルスタジオという「実業」を立ち上げ、開始1年以内にSEOやMEOで地域1位の口コミ(★4.9)を獲得し、現場で予約システムや自動化を泥臭くPDCAを回し続けています。
「広告だけに頼らない層」が増えた今の時代、AI検索(LLMO)やMEOの二次検索で引っかかるサイテーション(ネット上の評判)と本物の口コミ(プルーフ)こそが、最大の信用になる時代です。
現場の「腕っぷし」が最後に勝つ
昭和臭いですが、こんな考え、令和だからこそ大事にしなきゃいけないと思うことがあってですね。
それは「足で稼ぐ」「自分も一緒に汗を流す」ということなんじゃないかなと。
コンサルは確かに原価もかからないかもしれない、
涼しいエアコンが効いた部屋だけで過ごせるかもしれない、
キレイなスーツだけ着るだけかもしれない。
けど、そういう立ち振舞いを
専門的だなと思って信用する人と
そうでない人というのはやはりいる。
だからこそ、
自分であえて経費をかけた商売をして赤字を体験してみる。
真夏の炎天下のなか汗だくになってチカラ仕事を手伝ってみる。
洗濯しても機械油のシミが取れない作業服に身を包んで作業してみる。
もちろんそれが全てではないですが
現場感を知って一緒に動いて考えて、また動けるコンサルタントって、とても少ないです。
じゃあ、私はどうやって地域の社長さんたちと出会い、
信頼を得て仕事をもらっているのか?
難しいオファーや綺麗な営業資料なんて1枚もない。
(必要なら用意します)
誰かが主催するセミナーに地道に通い、出会った社長さんたちと酒を酌み交わし、現場の痛みを泥臭く聞かせていただく。
そして、「実はうち、こういうシステムを自社で組んで自動化していて…」と実物を見せる。
『え、じゃあ、こういうことはできるの?』と、また相手からフィードバックをもらって踏み込んだ提案をする。
腰が痛くて重たいものが持てなくて…と困っていらっしゃる方がいれば、力仕事を手伝って、そこからの課題を現場を歩き回って見つけていく。
あるいは、私がやっているWEBスクールの受講生さんの親御さんや親戚が事業をやられていて、「増田さん、うちの親の会社も見てよ」と口コミでのお仕事を手伝わせていただく。
地道ですが、こういうことが大事だと思います。
アドバイスだけで自分は傷つかない安全圏に立ち、うまくいかなければクライアントのせいにする「コンサルタント」の時代は終わりました。
これからの時代に求められるのは、
現場の痛みがわかり、
泥臭くシステムやツールを作ったりして
創意工夫して現場の悩みを解決できる「裏方の腕っぷしを持った職人的な存在の人」。
「コンサル」なんて大層な肩書を振りかざしていきがるくらいなら、
私は泥臭く現場のインフラ(線路)を敷く裏方でありたいなと思っています。
必要なのは、痛みを理解して、体験していて、現場で一緒に汗をかけるという意味での「仲間」ですからね。
