こんばんは。増田栄嗣です。
さいきんオフィス新設の話が出てきております。
また今後、ご案内ができればと思います^^
きょうは、
・商品設計スキル
これについてお話していきます。
と、その前に
ときに、あなたは車はお好きですか?
私は自分でエンジンオイル変えたり、
ユーザー車検をしに行ったり、
ヒマがあったら裏に潜り込んでサビとって…。
家にジャッキとウマとタイヤレバーがあって…。
とか、整備したりするぐらいには好きです。笑
今日はこの話をもとに、
商品設計の重要性をまずお伝えします。
車で同じ機能で
同じ感じの見た目だったら
特別なこだわりがなければ
安い車を買うと思います。
A車 → 300万円
B車 → 360万円
だったら、A車に流れるみたいな感じ。
コスパの競争だけをしてしまうと
B車は必然的に不人気になってしまいます。
これで起こった実際のケースでいうと、
ホンダのCR-Vという車が参考になります。
CR-Vというのは町中走行に
適したシティSUVなんですが、
特に性能が劣っているわけではありません。
ただ、
CRVよりもうちょっと安い
同じ感じの競合モデルでいうと
・マツダのCX-8
・日産のエクストレイル
とかと比べると、価格以外の「絶対にCRーVがいい!」となるような決め手がない。
故に、CR-Vは不人気車になってしまいました。
ここで、メルマガタイトルにもあったタイトルの伏線回収です。
では、トヨタのランドクルーザーという車はどうか?
(以下ランクル)は価格も一般的なクルマよりかは高めですし、排気量も大きいので維持費も高額です。
燃費もお世辞にも良いとは言えず、流行りのEVやハイブリッドの車と比べると、リッター6キロぐらいしか走りません。笑
が、
それでも国内外問わずファンが多く
予約の時点で完売してしまうし、
7年ぐらい乗って中古で売っても
新車の7割近くの価格で売れることがあります。
中古車の価格は、日本より
不整地走行が多い外国での
需要で決まることもあるので、
ランクルは中東でとても人気がありますね。
ちなみに、
2021年に出た「ランクル300」というモデルは、
新車が500万ぐらいから出てたのに
中古は1000万超えというえぐい現象も起こりました。
今もぜんぜん300は手に入らないので、
5年前に発売された「ランクル200」の中古が
値上がりしちゃってるって言うんだから笑えます。
普通のクルマはこんなことまずありえないので
まさに唯一無二ですよね。
ちなみに、
私は70がすきです笑
なぜか?というと
ランクルには
・唯一無二のコンセプト
・唯一無二の商品設計
この2つの要素があるからです。
ランクルのコンセプトは、初代モデルが出た70年前からずっと
「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」
です。
さいきんはSUVブームですが、
一般的なSUVと比較すると、ぜんぜん違う車というのがわかるという説明を今からしますね。
車がエンジンやタイヤを取り付ける部分には、
「シャーシ」が必要です。
シャーシが丈夫じゃないと、
オフロードの走破性が悪くなりますので
非常に重要な部分です。
・一般的なSUVと言われる車は「モノコックフレーム」という、鉄板を車の形に折り曲げてシャーシを作るのに対して
・ランクルは「ラダーフレーム」といってボディの形状とは別で太い鉄骨を使ったシャーシを使っている
というのがあります。
モノコックフレームのSUVで河原とかを走行すると、
フレーム歪んでドアの建付けが悪くなったり
高速走行で不安定になったりするんですよね。
ラダーフレームであれば、非常に頑丈です。
ほかにも沢山あるんですが、このように
「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」
というコンセプトが、実際の商品設計にも反映されているからこそ、世代を超えてファンに愛される何十年と続くブランドになっているんですよね。
その証拠に、どれだけ世の中で
・低燃費な自動車が出ようが
・補助金がもらえるEV車が出ようが
・見た目だけのなんちゃってSUVが出ようが
燃費がハイオクでリッター6キロを切ろうが、
ランクルはたとえ中古車が新車並みの価格で売れるぐらい全国、
いや、全世界で愛されているんですから。
キャッチコピー的なコンセプトももちろん大事ですが
それはすでに自分のなかで明確に「売れる流れ」「手にとってもらえている理由」「困っている方に何をすれば救えるか?」などが完全に言語化しきれている場合に限ります。
ここがハッキリしていない場合は、商品設計もしっかりやっていく必要があるという話でした。
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